出会い系サイトが関係している事件の中でも最も多く、常に問題として挙げられるのが援助交際、略して援交です。
援交ですがいつからこんな名称がついたのかは定かではありませんが、その行為自体は「売春」といわれるものです。しかしそのまま「売春」と表現するのはあまりにも露骨で罪悪感も伴うからでしょう。新しい言葉に置き換えることで心理的な抵抗が減るために、「援助交際」と呼ばれるようになったと考えられます。しかし結局のところはお金を援助して、それと引き換えに体を提供するということなので、売春であることに変わりはありません。しかし、これまでの売春とは決定的な違いがあります。以前は置屋などが間に入って女の子を斡旋するという管理売春がメインだったのですが、援助交際は中高生の少女が自分自身でお客を探し、直接交渉をして成立させるものです。従来の売春が管理売春と呼ばれるのに対し、援助交際は管理者がいない売春なのです。
しかし、ただの「売春」という問題なら、ここまで社会問題として目の敵にされることはなかったでしょう。30代や40代の女性がお金と引き換えに体を売っても、生活に困っているなどの理由を聞けば、今すぐやめさせるべきだという論調にならないと思います。しかし、問題は女性の年齢でした。援助交際はまだ未成年である10代の中学生や高校生が売春行為をしているのです。前途のある若い少女が体を売る行為は、大きな社会問題になるのは明白なことでした。
援助交際に至るまでには色々な理由があると思いますが、未成年の若い少女に安易なお金儲けを覚えさせることの弊害や、貞操意識が低くなることを懸念しているからこそ、ここまで大きな社会問題になっているのです。生活に困っているわけではなく、ブランド物を買いたいため、遊びのためのお金が手っ取り早く稼げるためなどの理由で援助交際を始める少女が大半でしょう。また、中学生や高校生の少女を持つ親の立場になって考えると、自分の娘が援助交際をしていると考えるだけで、おぞましいという感覚に陥るに違いありません。
しかし、援助交際は今でも数多く行われているのが現実です。法律が制定されて、さらに改正されても、このような事件は後を絶ちません。売りたい少女と、買いたい男。この構図がなくならない限り、どんな法律が施行されても根絶されることはないでしょう。女性が援助をしてくれる逆援助というのも出会い系サイトには存在するのです。